みなさんは、発達障害ということばを知っていますか?発達障害とは、
その名の通り、発達に障害があることを言います。普通の人が三歳ぐら
いで会話ができるようになるとすれば、発達障害をもっている人は、約
二倍の時間がかかります。また、見た目も幼く、背もあまり伸びません。
なぜ、私がこれほどまで詳しく知っているのかというと、私の妹が発達
障害を持っているからです。妹は今、小学二年生ですが、四歳児ほどの
外見で、会話もあまり上手にできません。
私が小学校六年生で、妹が一年生のとき、同じクラスの男子に、
「お前の妹って、キモいな。」
と言われました。私は、何故だかとても悲しい気持ちになりました。そ
の人が何を思って、どういう意味の「キモい」なのかは分かりません。
ですが、「キモい」という言葉は相手の存在を否定し、傷つけてしまう
言葉です。確かに、自分と違う点がある人間に対して、そんな気持ちを
持つのかもしれません。だからといって、そんな言葉を言っていいので
しょうか。人と違う点があるからこそ人よりも努力して、精一杯生きて
いる人たちに向かって、そんな言葉を言っていいわけがありません。私
の妹も、学校を休んで病院や療育塾に行ったりと、努力をしています。
それなのに人をけなすような言葉を向けられたことが残念で仕方ありま
せん。
私が言いたいのは、「自分と違う点があっても、相手を差別しない」
というあたり前のことです。あたり前のことがあたり前にできる人はか
っこいい。私が小学校の頃の校長先生がよくおっしゃっていました。あ
たり前は一番忘れがちで一番大切なこと。だからあたり前を当たり前に
できる人はかっこいい。挨拶ができる、人を思いやれる、けじめがつけ
られる。これらはあたり前のことですが、難しいと感じる人もいるでし
ょう。だから私は、あたり前があたり前にできる人になりたいのです。
あなたは、誰かを傷つけたり、差別したことはありませんか?そして、
あなたは、あたり前のことがあたり前に、できていますか?
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