近年、たくさんの事故によるけがや、病気と闘っている患者さん
がたくさんいます。そのような人たちの尊い命のために私たちでも
役に立てることがあります。
まず一つ目は献血です。献血は今、医療において欠かすことので
きない治療法となっており、病気や事故にあった患者への輸血に使
う血液を、健康な人から採血するものです。輸血は一日平均約三〇
〇〇人が受けており、そのためたくさんの血液が必要となります。
けれども、近年、「痛そう」などの理由から献血を受ける人が減少
し、輸血に使う血液も少なくなっています。
しかし、実際はほぼ痛みはなく、四十分と短時間で受けることが
できます。また、採血した血液の有効期限は二十一日間と短く、そ
れ以降になると使用することができません。献血は十六歳からでは
ないと受けることができませんが、私も将来受けてみたいと思いま
す。
二つ目は臓器提供です。臓器提供は心臓などの病気をわずらって
いる患者さんの命を救うことができます。自分が臓器提供をする意
思表示をしていれば、自分が亡くなったときに他の病気で臓器移植
のドナーを探している患者さんのドナーとなれます。それによって
患者さんの命を救うことができます。臓器提供の意思を表示する方
法は主に二つあります。まずインターネットでの登録です。パソコ
ンやスマートフォンでも簡単に意思表示をすることができます。そ
れから意思表示カードやシール、健康保険証、運転免許証を使って
の意思表示です。健康保険証や運転免許証では意思表示欄で示すこ
とができます。意思表示カードやシールは都道府県や市区町村役場
の窓口、保健所、全国の労働局、運転免許試験場、運転免許の更新
ができる警察署、コンビニエンスストアやスーパーの一部の店舗に
置いてあります。また、十五歳未満の臓器提供では家族の承諾が必
要となるので事前に家族に自分の思いを伝えておくことが大切です。
三つ目は募金です。病気をわずらっている患者さんの中には、大
きな手術をしないといけない患者さんもいます。しかし、手術を受
けるにはたくさんのお金が必要となります。そこで、スーパーなど
に設置してある募金箱に募金をすれば、手術をし、命を救うお手伝
いができます。
今回、私が紹介したものの中では、献血や臓器提供は、すぐに行
うことはできません。しかし、献血は十六歳になったら受けること
ができ、臓器提供では提供するかしないか自分の意志を表明してお
くことができます。募金も自分のちょっとの思いやりです。けれど
もそれで救える命があります。
もし自分自身が患者で、輸血や臓器提供を必要としていたらどう
でしょう。少しでもたくさんの人に輸血や臓器の提供に協力しても
らいたいと思いませんか。自分自身が患者だったらと考えると、自
分も人の役に立ちたいと思うはずです。
ちょっとの思いやりで救える命があります。みなさんも一度考え
てみてください。
〒710-1101
岡山県倉敷市茶屋町601-2
TEL 086-441-3298
FAX 086-441-3299